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木, 16 2月 2012 00:00

ヘルプ ~心がつなぐストーリー~

今月は、アカデミー賞の月ですね。

うちの近くの映画館では、2週間に一度、4.50Euro(450円くらい)で、 1-2ヶ月前の映画が見れるイベントがあります。
しかも、このお値段で、ケーキとコーヒーの食べ放題付!映画館から、Traumkinoと名付けられたこ のイベント、
まさに、夢のようです~。そこで、最近観た映画で、ほろりと泣けて、大いに笑って、観終わった後、こころがほっこり
温かくなる映画があったので、ご紹介します。本作はアカデミー賞にもノミネートされているようです。


「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」

----あらすじ------(ネタバレなし)-----------------------------------------------------------------

ヘルプとは、白人家庭で働く、黒人家政婦たちのこと。
まだ、黒人に対する差別が横行する、1960年代の米ミシシッピが舞台です。

この頃、白人家庭の子供達の世話をするのは、そこに仕える黒人家政婦の仕事。
彼女達は、まるで本当の母親のように、白人家庭の子供たちを、愛情深く育てます。

しかし、その実情は、低賃金で、ひどい身分差別を受けていますが、
さらなる差別や、職を失うのが怖くて、口応えのひとつもできません。

自分自身の子供達の為に、十分な時間をとってあげる事さえ、叶わないのです。

やがて大きくなった白人家庭の子供たちは、育ててくれた彼女達を家政婦として
雇う立場へと変わります。生みの親の価値観を受け継いで・・・。

この現状に疑問をもった作家志望の白人女性スキーター。自らも、黒人家政婦の愛情
を受けて育った彼女が、真実を知る為に、家政婦たちへインタビューを始めます。

誰もが口を閉ざす中、やっと一人の家政婦がインタビューに応じたところから、
物語は展開を始めるのです。

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どこの国、いつの時代にも、当たり前とされている風潮や慣習が必ずありました。現代から、過去を振り返ると、
「どうしてあんな差別があったのだろう」、「どうして誰も何の行動も起こさなかったのだろう」と首をかしげたく
なるような理不尽極まりないものもあります。

当たり前とされていることに「NO!」を突きつけるのは、いつの時代も、大変、困難で勇気のいる行動です。
しかし、私達は知っています。風潮は、常に変化していくものだと。疑問という名の一石を投じてくれた者の勇気によって。

時は絶えず、今この瞬間も流れています。

あなたの身の回りにも、「これ、おかしいんじゃないかなあ」と思いながらも、やり過ごしていること、
言えないでいることはありませんか? 家庭、学校、会社において、そして、社会に対してでも。
少し、目を閉じて、考えてみてくださいね。

自らの立場を明確にするということによって、失うもの、そして、得られるものがあります。
あなたにとって一番大事なものは何ですか?

自分は何にプライオリティを置くのか、何が一番大切なのかがクリアになった時、気持ちは、す~っと、すっきりしますよ。
健やかなメンタルヘルスのためにも、違う立場の人とも、協調し合いながら、自分の意見を述べることのできる環境つくり、
今日からはじめてみませんか。

100年後、200年後から現代を振り返った際、未来の人は、どう考えるのでしょうね~。
少し聞いてみたいです。

 「ヘルプ ~心がつなぐストーリー~」

こころに爽快感を感じたい時、少し背中を押してもらいたい時に、おすすめな映画です。

 

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Last modified on 水, 25 4月 2012 10:05
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