今日は、近日公開される映画でおもしろそうな作品を見つけたのでご紹介します。
『ラブストーリーズ コナーの涙』 『ラブストーリーズ エリナーの愛情』
この映画は、1組の夫婦の別れから愛の復活までが、夫・妻それぞれ、男女の視点から描かれた2作品。
主人公を取り巻く人間関係も、実生活と同様、作品ごとで異なっているそうです。
1つの真実には、実は、それを経験した人数分の真実があるということを、
客観的に観ることが出来そうでとても興味深いですね。
私達が日常で体験する、大切な人や家族、友人とのちょっとした気持ちのすれ違い、職場での誤解 etc.。
実際の生活でも、相手の言葉や目に見える行動だけでなく、その言動に隠された本当の真意が、
もし、この映画のように映像で観ることができたら・・・。
コミュニケーションは、もっと円滑でスムーズなものになるのかもしれませんね。
きっと、自分の感情だけに囚われることなく、もっと相手を深く理解したり、思いやることもし易くなるのではないでしょうか。
しかし、現実には、相手の気持ちを映像で観る事は、残念ながら叶いません。
では、一体どうすれば良いのでしょう。
キーワードは、ずばり、共感力。
相手の立場や気持ちをくめる力を高めればいいのです。
共感力を高める一番簡単な方法は、小説を読むこと。
本の中では、さまざまな人物が登場します。応援したくなる主人公や、どうも納得がいかない人物などいろいろ。
いずれにせよ、彼らの言葉や行動は、思考や言動パターンとして読み手の中に蓄積されていくのです。
それが、自分の視点以外で物事を考えようと意識した際に、大切な役割を果たしてくれるんです。
子供の頃、大好きな本を何度読んでも、いつも新鮮で楽しかった事を覚えていますか?
時には、登場人物になりきったり、そのこころに寄り添ったり、登場人物一人ひとりが活き活きと活躍する世界に
自分ごとすっぽり入り込んで、リアルにその世界観を体験していた頃の事。
大人になってからの本の楽しみ方は、目的を持っての読書が中心となりました。
また、最近は、インターネットやスマホからの情報がメインで、文章を流し読みすることも多くなり、
活字をじっくり、時間をかけて読むということが少なくなってきたように思います。
時には、子供の頃のように、想像力をフル回転させて、イメージを膨らませながらの読書を楽しまれてはいかがでしょう。
ちなみに、6分間の読書で下がるストレスレベルは、かなり高いとか!ストレス解消効果も抜群です。
秋の夜長に、至福の読書タイムをぜひ、お楽しみください。
冒頭でご紹介した映画、ドイツ語のタイトルは、『Verschwinden der Eleanor Rigby』。
ドイツでは、11月27日公開、日本では来年のバレンタインデーに公開だそうです。
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